2011年5月17日
KAJIMOTO(梶本音楽事務所)は、2011年6月13日にサントリーホールで公演を予定していたフランス国立リヨン管弦楽団が、東日本大震災による原発事故の現状を危惧したオーケストラの判断により、急遽来日が中止となったと発表した。
震災から1ヵ月ほどたった4月中旬、フランス外務省から出された日本への渡航自粛勧告(1週間後に解除)により、団員の多くに不安が高まった。それに伴い同社からは、在日フランス大使館、在仏日本大使館、リヨン市に対して協力の働きかけを行った。
リヨン市長は全団員に手紙を書き、オーケストラ・ディレクターは個別に電話をかけるなど、ツアー成立を堅持するため様々な方法を試み、また同社もオーケストラおよび、音楽監督である指揮者の準・メルクルと連絡を緊密にとり、編成を小さくしてでもツアーを行う、プログラムを負担の少ないものに変更するなど、あらゆる方法を模索・提案した。
しかし最終的にオーケストラより、「残念ながら日本ツアーを断念せざるを得ない」という意思決定の連絡があり、同社としても来日中止を受け入れたもの。
チケットの払戻しは、2011年5月18日~6月20日、購入したプレイガイドまで。